#11 詰将棋を解く手順
前回の最後に載せた問題です。
このような問題を解く際に絶対に指してはいけない手があります。
それは3二金などとする手です。
そうすると、相手に金で取り返された時に盤上に自分の駒がいなくなってしまいます。
最初の局面における2三の金はかかり駒とよばれ、詰ますときの軸になる重要な駒です。
盤上にいる味方の駒が少ないときほど、残すようにするのが詰ます際のセオリーです。
次に相手玉にとっての安全エリアを確認しましょう。
基本的には味方の駒が多くいる方が安全ですよね。
つまり、この場合は3一から4ニへ逃してしまう追いかたではまずいわけです。
具体的には1ニ金打、3一玉、2一飛、4ニ玉のような追いかたです。(下図参照)
このような追いかたはいわゆる
王手は追う手
といわれる悪い王手になります。
金はとどめに残せ
といった格言もありますが、これは頭金で仕留めたいという意味です。
つまり
タダやん?→取らせて→頭金
です。
つまり正解は
1一飛、同玉、1ニ金打まで3手詰となります。
初手の1一飛が玉を3一の安全エリアに逃がさない王手になっていることも確認しておきましょう。
さらに、1一飛には相手玉を危険エリアに誘っている意味があります。(緑色)
この飛車はタダですが、取らせることで相手玉を独りぼっちにします!
これによって頭金が実現します!
要するに
タダやん?→取らせて→頭金
です。